漢那清松:未来創学アカデミー第三代理事長、㈱カンナ創業者・会長、環境問題に取組み環境大臣賞、旭日単光章叙勲
漢那清松:未来創学アカデミー第三代理事長、㈱カンナ創業者・会長、環境問題に取組み環境大臣賞、旭日単光章叙勲

 悠久の大地……モンゴル。

 遊牧民のイメージが強いモンゴルだが、現在は都市部の発展が著しく、牧畜を捨て、都市や農村に居住する割合が高くなっているという。

 

 モンゴルの歴史は戦いの歴史でもある。

モンゴル帝国初代皇帝であるチンギス・ハーンは世界最大級の帝国を築きあげるが、その後は、隣接国との争いと支配の歴史となる。

 そんなモンゴルも今や新興国として目覚しい発展の途上にある。

 都市と広大な草原、砂漠が混在する歴史と大自然の国。

 

 日本人にとってジンギスカンや大勢の力士を輩出することで知られるモンゴル。しかしながらその国の実態はあまり知られていない。

 

 モンゴルは薬草の自生地としても有名で、今回は薬草研究の一環とし    て彼の地を訪れた、未来創学アカデミー漢那副理事長(当時)のレポートで、近くて遠い国、モンゴルの一端を写真にてご紹介したい。

ツーリストキャンプ :キレイなお月様が……満点の星空を期待していましたが、 ちょうど満月で、まぶしいくらい明るくなります。
ツーリストキャンプ :キレイなお月様が……満点の星空を期待していましたが、 ちょうど満月で、まぶしいくらい明るくなります。
モンゴルの首都、ウランバートルから甘草を求めて 南ゴビ県 ダランザドガドへ……。
モンゴルの首都、ウランバートルから甘草を求めて 南ゴビ県 ダランザドガドへ……。
ダランザドガドまでは空路で、約1時間30分。
ダランザドガドまでは空路で、約1時間30分。

宿泊先は、ダランザドガド空港から近い(車で20分)の草原の中にあるツーリストキャンプでゲルに泊まります。その脇にビニールハウスが!中では野菜を作っています。
宿泊先は、ダランザドガド空港から近い(車で20分)の草原の中にあるツーリストキャンプでゲルに泊まります。その脇にビニールハウスが!中では野菜を作っています。
ヨリーンアム渓谷:ヨリーンアムはモンゴル語で”鷲の谷”の意味です。確かに谷の上空には鷲が飛んでいて、この地名にも納得することが出来ます。
ヨリーンアム渓谷:ヨリーンアムはモンゴル語で”鷲の谷”の意味です。確かに谷の上空には鷲が飛んでいて、この地名にも納得することが出来ます。
遊牧人のゲル内では観光客に手創りのお土産売っています。
遊牧人のゲル内では観光客に手創りのお土産売っています。

 

 モンゴルの民は、日本に非常に憧れをいだいているようだ。

 曰く、日本はインフラが充実している。

 すべてが綺麗である。

 先進国の良いイメージがある。

 そして人々が親切で、約束を守り、礼儀正しい…。

 

 日本を知る多くのモンゴル人は日本に対してこのようなイメージを持っているらしい。聞いていてちょっと恥ずかしくもなるが誇らしい。日本人の気付いていない日本を見たような気がする。

 

ラクダに乗って砂漠を散歩 大人しいですが高さがあるので、ラクダにまたがってみる景色は壮観です。
ラクダに乗って砂漠を散歩 大人しいですが高さがあるので、ラクダにまたがってみる景色は壮観です。
ダランザドガドのスーパー:家電製品は日本製か韓国製。
ダランザドガドのスーパー:家電製品は日本製か韓国製。
ダランザドガドのザッハ(市場):肉が主食のモンゴル、羊や山羊の肉が無造作に置かれている……。
ダランザドガドのザッハ(市場):肉が主食のモンゴル、羊や山羊の肉が無造作に置かれている……。

遊牧民のゲル内でいただいた、モンゴル料理。味付けはモンゴルの岩塩に代表されるように塩のみで、素材そのものの味を美味しく味わいました。
遊牧民のゲル内でいただいた、モンゴル料理。味付けはモンゴルの岩塩に代表されるように塩のみで、素材そのものの味を美味しく味わいました。
首都ウランバートルでは建設ラッシュ。ずさんな養生のまま、いたるとこで建設中です。
首都ウランバートルでは建設ラッシュ。ずさんな養生のまま、いたるとこで建設中です。
電信柱は下だけがコンクリートで、上は木でしかも縛り付けてあるだけ……。
電信柱は下だけがコンクリートで、上は木でしかも縛り付けてあるだけ……。

 

 広大な大地を持ち、まだまだインフラの整備も遅れているモンゴル。原野に立つ電柱は木製で、挙句電線を紐で縛っている。

 道路も一歩首都ウランバートルを離れると舗装されているところは少なく、整備状態も悪い。

 しかしこの国は今、活気に溢れている。

 首都では建設ラッシュが始まり、すさまじい発展をしようとしている。そして何よりも国民は明るく、何故か楽しそうなのである。

 

 

 日本人が忘れた「何か」がここにはあるのかもしれない……。(2013年10月号掲載)