未来創学アカデミー夏号のテーマは「視野を広げる」というものです。
ここでは知識や見解を広げることだけでなく、視野を広げるためのスピリチュアルな自己改善策をお話ししようと思います。
あなたにはきっと、何らかの欠点があることでしょう。欠点がない人間など、まずいません。また人生の中で多々失敗も経験されていることと思います。人生は悩みの連続です。
では、その悩みの原因は何なのでしょうか。
その原因は様々あるのですが、結構大きなウェイトを占めているのが「判断ミス」であることは間違いありません。
不運の原因が「自らの判断ミス」と言われてしまうと元も子もないのですが、これを多少修正するだけで人生の流れは大きく変わってゆくことでしょう。それが自らの「視野を広げる」ことによって改善されればそれに越したことはありません。それはつまり「他人を変えるより、自分を変える」ことの方が容易いからです。
社会生活の中で大体の人間関係トラブルは他者との意見の食い違い、あるいは利害の食い違いでしょう。
そんなときに、他者の意見を変えてもらうことはまず不可能。それならば、あなたの意見に同調してもらえるようにこちらのアプローチを変えてみるのです。
ドラマを観ていて思ったことはないでしょうか。「その場面でそんなこと言うはずはないでしょ!」「ここでその行動は取らないよね!」等々。でもドラマはどんどん面白くなっていきます。
第三者的に観ることによって、他人の判断ミスには気づき、ドラマは楽しめますが、それが自分の人生であったなら困りものです。
私事で恐縮ですが、私がスピリチュアル能力に気づいたのが二十五歳の頃です。
それまでの私は結構短気でした。それでもこの能力を感じるようになってからは徐々に気を長く持てるようになりました。
どうしてかというとチャネリングが始まってから、私の知らない「宇宙の情報」やら「人間の構造」を知るようになり、未知の世界に触れて、「視野が広がった」からでしょう。知らないものを知る楽しさを覚えたからです。
アカデミーの「3学3原理5原則」※の中に、「他者感省」というものがあります。これは「他の人を感じて、自らを省みる」からくる造語なのですが、字の如く、他の人の言動行動から良いところも悪いところも学んで、自分を変えてゆくという考え方です。
人間は自分のことを客観的に眺めることは難しいのですが、他人を冷静に見ることは比較的得意です。
「自分を棚に上げて……」というやつですが、視野を広げることに注力すると、ここからが違います。他人の振りを見ても、それを「自分に置き換えること」が出来ず他人事で終わる人と、それによって「自らを振り返ることの出来る人」とは大きな差がでます。
「他者感省」は「他人の振り見て我が振り直せ」ということだけでなく、「相手のエネルギーを感じる」という意味も含みます。
相手を知ると自分が分る! すると自分が成長する。他人はまさに「自分の先生」です。
※3学3原理5原則:未来創学アカデミーの基本的な学び方と考え方。