· 

快適な睡眠を得るために!

 ちょっと以前から、ご相談者の言葉の中に二つのキーワードが多く出て来るようになりました。

 

 一つが「癒されたい」。

 「仕事帰りに温浴施設で癒された~」とか、「ヒーリング・スポットで癒されたい~」「小動物の画像で癒された~」などです。特に若い世代からよく聞かれます。

 

 もう一つが「ぐっすり眠れない!」です。

 年齢が行くとなかなか寝つきが悪くなるものですが、最近は全世代から聞かれる言葉です。それだけ社会が世知辛く、疲れるのでしょう。

 

 今回は、エネルギーを落ち着かせ、眠りに入りやすくなる方法を考えてみたいと思います。

 現代社会では、物理的に眠りに就きにくい状況があります。

 

 まず第一に「明るさ」。

 次に「デジタル機器」。

 そして三番目に「忙しさ」です。

 

 「明るさ」は、常に電灯を灯す生活ですから、室内は夜でも明るく、寝る直前に電気を消すという生活でしょう。

 つまり一日の中に徐々に「暮れてゆく」という、「夕方」の感覚がなくなってしまっているのです。これでは身体は「寝る準備」をしにくくなって当然です。

 そして「デジタル機器」ですが、これも多くの方が寝る直前までニュース、メール、SNSなどをチェックしているのではないでしょうか。これでは目からの情報が多すぎて身体は「寝る準備」をしている暇がないのです。

 三つ目の「忙しさ」は言うに及ばず、これも眠る直前まで「あれやこれや」と考えを巡らせ、脳が活発に動いてしまうでしょう。

 

 大きくはこれらが原因で、体内時計が狂い、身体は徐々に「寝る準備」が出来ない癖がついてしまった可能性があります。

 

 それでは、どうしたら寝やすくなるのでしょうか。

 基本的には、眠れなくなる三つの原因を緩和すればよいので、この努力が必要です。

 

 まずは、家に帰ってからの照明の使い方を変えてください。

 明るい電灯から、徐々に照明を暗くして行き「人工的な夕方」を作ります。出来れば、目に直接照明が当たらないような間接照明がお勧めです。

 そしてSNSなどのチェックは、早めに済ませましょう。

 考え事などはなかなか排除できませんが、寝る前の入浴時、出来れば一時間ほど前までには入浴をして、その時に考え事をしてください。血行も良くなり、名案が浮かぶかも知れませんし、反対に考えるのが面倒になったりもします。

 「入浴はシャワーのみ!」という方は、シャワーを出したまま「足湯」がお勧めです。そして入浴後はすぐにベッドに入らず、少し体をさましましょう。

 

 仕上げは、オーラを安定させる呼吸法です。

 ベッドに入り、楽な姿勢で胸に手を当てたり、お腹に手を当てたりしながら「QT呼吸」を行います。

 これらを習慣づけると体内時計もエネルギーも安定し、寝やすくなるはずです。

 上の写真みたいに、幸せな眠りを取りたいものです。