ここのところの異常事態で、今まで見過ごしてきたさまざまな問題点が浮かび上がりました。
それらを考えることは、自分自身にとっても大きな反省材料になるのではないでしょうか。
皆様の身の回りを見渡してみても、いろいろ浮かび上がってくることでしょう。
働き方は如何ですか?
家族との付き合い方は?
友人関係は?
いらぬ見栄や浪費もあったことでしょう。生活は、すべてが効率的でシンプルがベストとは思いません。余裕も無駄も、ある意味楽しいものです。しかしながら、行き過ぎた欲望も過剰な人間関係も、実はストレスの元になっていたということもあるでしょう。
今回のコロナ禍は、好むと好まざるとに関わらず、これら「自分の生活」をも見直す機会になりました。
一連の政治の動きなどは、大いに反面教師となります。
あまりにも滑稽といえるマスクの配布に始まり、首相のご自宅リラックス動画、困窮者への30万円配布が突然全国民への10万円配布に代わり、その手続きも遅れに遅れました。
持続化給付金などの各種給付金も、実行したこと自体、日本政府としては大変珍しく英断だと思いますが、その手続きは複雑で、方針も二転三転し「緊急対策」とは言い難い結果となってしまいました。
政府が鳴り物入りで大金をかけた「マイナンバー・カード」も結局のところ、何の使い道もないことが判明し、行政のIT化の遅れが目立つこととなりました。
ダメ押しのように今、批判の的となっている「Go To キャンペーン」も、その発想は理解できますが、実行段階で大きくつまずいて散々な結果となっています。改革すべきことが山積となりました。
現在、日本でも新型コロナ感染者が再増加し始めてしまいましたが、いったん収まった時期と何が変わっているかというと「人々の意識」でしょう。
今年前半の当時から、特に政府は各種給付金等をまく以外には何も具体的な方針は取っていませんでした。しかしながら、具体的ではないものの「緊急事態宣言」を出したことによって国民の意識が引き締まり、法的拘束力などないにも関わらず一致団結して身を守る行動を起こしました。
その意味では政府の貢献もあったかも知れません。この国民の姿勢は世界でも珍しい国民性かと思われますが、現段階では、その意識も薄れてきています。私たちも今一度、生活を見直して気持ちを引き締めなければいけない状況です。
一連の流れの中で、あれほどの長期政権を誇り、高支持率を誇った現内閣は支持率の低下が顕著になり、九州では大水害も発生し、今こそ国民に寄り添った説明と決意が必要な時にも関わらず、首相の顔は見えません。
これらを見ていると、人の運気の流れは極端に変化することがわかります。
「失策をしたから批判を浴びる」というのは当然に思えるかも知れませんが、それ以上に運気の変化は急激で人生に影響するものです。
では人は、どのようなことがきっかけで「運気を失ってしまう」のでしょうか。
これは結構大切なことです。
その原因は明確で、「目的意識=ヴィジョン」です。
この「目的」が誰にため、何のため……がはっきりしていて、それが正しければ、オーラは強く発信され、その人の行動と判断は指示されることになります。
これを失ったときに、人の判断は狂いだします。
方針の転換は目的意識にのっとり、より良い方向に転換するならば、あまり問題にはなりません。
問題なのは「目先の利益」を追って判断・決断を繰り返すことです。これは運気を落とす最大の原因となるので注意が必要です。オーラを感じられなくなる大きな原因です。
今回は未曾有の緊急事態ですが、考えてみれば人生は常に緊急事態です。初めての体験ばかりです。
諺ではありませんが、「他人のふり」を見て、私たちも「我がふり」を見直し、運気を落とさないように行動しましょう!