ここ2~3日で急に話題になっていることに「新学期の9月スタート」があります。久しぶりに前向きな話題だと思っています。内容にはいろいろ議論が必要であることは当然ですが、今回の危機によって旧来システムを考え直し、「新しい社会システム」を創造することがとても大切なことだからです。
昨年予測した2020年のキーワードは「分断と縮小」です。そして新型ウィルスの発生、戦争状態のような経済状況などが予想されていました。それが現実となってしまったわけです。今後心配されるのは引き続きの災害です。水害、地震などダブル・トリプル・パンチに見舞われる可能性は相変わらず高い確率で存在します。そして年末にかけての国家間の「分断」、「貿易戦争」の確率も高く予測されています。
しかしながらそれは人類や日本が壊滅的になるということを意味しているわけではありません。その後も人々は十分復活をし、活動しています。
そんな流れの中で、もう一つの予測が「新しい社会システムの創造」です。これは次の世代にとっても良い傾向でしょう。
「9月新学期」が最善かどうかは議論がありますが、少なくとも日本にとっては画期的なことです。
例えば受験生にとっては、寒くて雪などによる交通システムの不安やインフルエンザなどの流行時期を避けることが出来ます。グローバルで見ても、留学や会社の人事、海外転勤などにも有利に働きます。世界で9月新年度を採用していないのはインドと日本くらいのものだということも聞きます。
半面、気候的に台風の季節に引っかかってしまう……などのデメリットもあるかも知れません。
でも、「平時」では考えることはあっても、まず実行はしないであろうと思われることが、現実味をもって語られることは今年の流れに沿った前向きなエネルギーになることは確かです。
このような「新しいシステム」が次々に語られるようになることを期待しています。でも今までのように「のど元過ぎれば……」で、一難去ればすぐに目の前の利益に目が行ってしまうようであれば、社会はかなり立ち遅れてしまうでしょう。
今が「新しいこと」を考える最適な時期だと思っています。
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でも、こんな話題が「コロナ失策」を隠すためのものだったら、そしていつものように「出来ない理由」を引っ張り出し、改革を止めるとしたら……。残念なことです。
そして「そう思わせる」雰囲気が社会にあることも悲しいことです。その一因は我々誰もに責任があることも認識する必要があるかも知れません。
今は「創造の時」だと思っています。