☆超能力が「超」でなくなる日
もう少し、第五段階の「体成熟期」の人間の特徴についてお話ししていきましょう。
肉体と生体エネルギーのバランスは人間の脳と感覚にも影響を与えます。
脳の利用領域が広がり、「心(=進化した人類の生活基準)」を踏まえた上での、より人間らしい判断力が発達します。
また、今の地球人類においては「第六感」と呼ばれる、ある種の予知能力、危険回避能力、「カン」といわれるものなどが「能力」として備わってきます。
勿論、運動能力や記憶能力と同じように、これらも鍛えることによってその能力の限界は高まってゆきますし、個人差もでてくることはいうまでもありません。
この「第六感」の代表的な能力が「テレパシー」という能力です。
この能力の主な発信源は人間の生体エネルギーです。
人間の生体エネルギーは肉体という殻の中に存在するのではなく、「生体エネルギーに包まれるように肉体が存在している」というのが正解です。
ですから第四段階にある人間でも、肉体が触れ合わなくてもその存在を感じたり、思考を読み取ったりということは、ある程度の範囲で行なうことができることはあるでしょう。
今の時点では、この能力が比較的強い人間を、「超能力者」「スピリチュアリスト」などと呼ぶのですが、第五段階では生体エネルギーのバランスが増してゆきますので、生体エネルギーやその輝きである「オーラ」を発信する範囲が広がり、よりその能力が強くなります。
☆「幽体離脱」の本当の意味
「幽体離脱」という言葉があります。
これは生体エネルギーが自分の肉体を離れ、肉体の存在しているところとは違う場所に行ったり、そこで何かを経験したりする現象と言われています。
「幽体離脱」の「離脱」という言葉は、あまり正確な使い方だとはいえないと思います。肉体から完全に離れて「離脱」してしまった場合、それは死を意味します。
この現象を正確に表すならば「幽体離脱」と云うより、「幽体発信」の方が適切でしょう。
それは人間の生体エネルギーが強くなって、自分の生体エネルギーを遠くに飛ばせるようになるからです。
これは単なる「文字の問題」ではなく、その意味するところが大きく違って来るのです。
第五段階の進化レベルになると、この「幽体発信」が日常的に行える人間も増えてくることでしょう。
これによって「テレパシー」などが発達してきます。
そして、「自己治癒能力」も増してくるでしょう。
自己治癒能力は、生物が「自分を自分のエネルギーによって治してしまう能力」のことを指します。これは生物だけでなく地球自身も自浄作用として持っている自然の回復力と言えるでしょう。
この能力は人間の「生体エネルギーが発する力」だといえます。
細胞にエネルギーを供給しているのが、「生命力」といわれる生体エネルギーの力です。進化後は生体エネルギーの能力が「融合」により新しいものに変化して、その力を増すので、当然、この自己治癒能力も活発になります。
その結果、今現在の知識では治らなかった種類の病気も、回復が可能になる場合も数多く出てくるでしょう。
第五段階の体成熟期に進化すると、このようにいろいろな変化が人間に芽生え始めます。
しかし良いことばかりとは限りません。
いくら進化の度合いが進んだからといって、人間が一気に第九段階の完成期の人間の感覚(心)を持てるわけではありません。
そして、まだ肉体から人間の生体エネルギーが分離できるわけではないので、その能力の使い方を間違うと、混乱や不安定を招く場合もあるようです。
まさに今こそ、人間がいろいろなことを考え、冷静に判断しなくてはならない時期に入っているということでしょう。