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第二章 宇宙転生【ベルメウスの時代 Vol.26】

第二章   宇宙への旅 ―宇宙転生―

 

 第一章においては、人間の魂の構造について説明させていただきました。

 

 人間の生体エネルギーのシステムについて、ご理解いただけたことと思います。

 この章では、宇宙的な人と生体エネルギーのシステムを詳しくお話してゆきたいと思います。

 

1 地球人類の宇宙的発展段階

 

宇宙に生命はいるか!?

 

 現在の地球上においては「人」という、地球環境に応じた人類が存在しています。

 では他の宇宙空間ではどうでしょうか。

 チャネリングでは、他の惑星においても、「その惑星の環境に応じた人類が存在する」とされています。

 そもそもチャネリングそのものが、人類の最終段階にまで進化した、いうなれば「光の人類」と呼ばれる人々からの通信であり、知恵だからです。

 まだ現段階では、このチャネリングを科学的に証明することは無理だと思います。魂や霊の問題も含めて、まだ地球人類はこれらの問題を解き明かすほど進化をしていないからです。ですから今さまざまなチャネリング情報が発信されていますが、「科学」で認知されないのが大変残念なことです。

 またこの分野を「宗教」ととらえるのも方向が違うと考えています。ただ、 「科学が絶対」とは思いませんが、発信する「チャネラー」側も慎重に語る必要はあると思いますし、それぞれがいろいろなチャネリング情報を持ち寄ってみるのも有効なことだと考えています。

 

でも、こんなチャンネリング情報を知っていると、人生が豊かになり生活が楽しくなることも事実です。私はまさにそれを実感しています。

 

 さて、続けましょう。

 

宇宙に存在する「シンプルなスープ」から生命が誕生!

 

 地球人がいて、他の惑星にも人類が存在する。

 何と素敵なことでしょうか。そして、それぞれがいろいろな進化段階にあって、いろいろな形で「今」という同じ時間と空間の中にいきています。

 これは命そのものが、宇宙という空間から発生しているからです。

 

 宇宙空間とはあらゆるものが溶け込んだスープのような存在だと教えられました。

 その中にはさまざまな「宇宙に存在するもの」の源が含まれているということです。

 ですから生命の発生に必要な条件さえ揃えば、宇宙のあちらこちらに生命が、そして人類が存在しても何等不思議はないのです。

 

 しかし、ここで注意しなくてはいけないのは、人類=地球人と同じ形(すなわち肉体を持った地球上でいう「人間」のこと)とは限らないということです。

 それぞれの惑星環境によって形態が違ってくるのは当然のことでしょう。

 

 宇宙のいろいろな場所に、いろいろな発展段階の人類が存在し、互いに関連し合って生存しているのです。

 

 もう少し詳しく考えて見ましょう。

 先程、「宇宙はスープのようなもの」と言いました。

 これは宇宙には、この宇宙空間の中に存在する「すべてのものの源」になる物質(!?)とエネルギーが存在し、いろいろな条件の下でその「源」が実を結び、形になってゆきます。

 

 地球で云えば、「宇宙空間で太陽の周回軌道の下、隕石のぶつかり合いからなどから地球という惑星が誕生し、そこに何億年かの時間をかけて生命の存在に適する条件が整い、生命が発生する」というメカニズムは働きます。

 まさに宇宙空間にあった「源」が、条件が伴ったことによって地球という生命溢れる惑星に育ちました。

 こうして発生した生命は、それぞれの条件下でいろいろな作用によって進歩し、又進化をとげ発展してゆきます。

 

 地球上の進化の過程は皆様もさまざまな研究によってご存知でしょう(これもまだまだ塗り替えられるかもしれませんが……。

 

 そして「チャンリング」にはそんな生命に対する壮大な宇宙的影響も語られています。

 それが、宇宙における人間の転生輪廻、宇宙転生というシステムです。

 

生命は完成に向かって進化する

 

 生命には皆さんもご承知のように、進化や進歩というものがあります。

 生物として宇宙の中に形づくられ、その「生まれた環境」の中で完成に向かって進んでゆきます。

 

 宇宙に発生した生命は、宇宙的な作用によって進歩、進化を行ってゆきます。

現在地球上で起こっている環境破壊などのように、人為的なことでその進化が妨げられたり、遅れたりすることはありますが、基本的には自然のシステムに従います。

 これは宇宙においても同じで、どこの星でも同じように起こっています。

 

 惑星内での進化過程の解明は科学者などの専門家に任せるとして、ここでは宇宙全体を通しての進化に目を向けてゆきましょう。

 

 まず、ここでは生体エネルギーの立場から見た進歩と進化を見ていきます。

 

 ここではチャネリング的な「進歩」と「進化」の考え方を説明をしておきましょう。

 チャネイング的には、「進歩」はそれぞれの惑星環境内での知識や遺伝によって行われるものだということです。例えば、地球人類が「いろいろな事柄を学び地球独特の文化や文明、人間としての特質を身につけていくこと」がこれです。

 

 そして、「進化」は惑星環境内の条件を越えた作用により触発され、大きく変化して行くことを言います。進化とは、いくら学んだからといって行われるものではありません。

 例えば、地球人がいくら学んだからといって、他の惑星の人間として特質を身につけることはできませんし、地球人は地球人としての能力を越えることはできません。

 

 でも宇宙的な作用による一定の条件が揃うと、「進化」という新しい特質を備えた人類に変化することが可能になるようです。

 

 さて進化の引き金とは何なのでしょうか。

 その前に、人類には宇宙的にさまざまな進化の段階があることを教えられましたので、それをご紹介していきましょう。