☆あなたは生体エネルギーの救世主
今度は過去に肉体を持っていた生体エネルギーの側から考えてみましょう。
人間は生活の中で、さまざまな体験や、行動、思考を繰り返して人生を送っています。
そして死を迎え、肉体を失って行くわけですが、その特質の中で、肉体を持って生きていたとき、通常、生前と呼ばれる期間の記憶について触れました。
人間が肉体を失い、生体エネルギーとしての存在になった時、その生前の記憶は薄れますが、「いくつかの条件によって、その記憶が維持されることもある」ということをお話しました。
それでは具体的に、現在肉体を持って生きている人間の行動が、どの様に転生輪廻し合体している生体エネルギーに影響を与えるのでしょうか。
結構大切な問題です。
というのは、生体エネルギーが、肉体を持っている人間に対して与える影響は、普通皆さんが考えるほど大きなものではないことが多いということは今までのお話しでご理解いただけたと思います。
それは、地球上の人間の場合、過去の生体エネルギーは肉体を持って生きている人のメイン・コントローラーによる支配を受けているからで、地球上においては肉体と生体エネルギーの両方がバランスして存在してこそ「人間」といえるからでした。
しかし反面、人間が、「合体している生体エネルギーに与える影響」ははかり知れないものがあります。
わかりやすく例えるならば、『ある人が、飢餓に苦しみながら肉体を失ったとしましょう。その人は、死ぬ間際の“空腹である”という感覚を、生体エネルギーの記憶の中に持ち続けます。それは生体エネルギーの特質からいっても十分考えられます。普通の人が、普通の状態においては空腹を満たすことはいとも簡単です。何かを食べればことは済みます。しかし、肉体のない人間においては、この簡単な行為が絶対に出来ないのです。こんな普通の人には簡単な問題でさえ生体エネルギーの場合、大きな執着になってしまいます。そんな執着を持った生体エネルギーが、周波数の一致によって転生輪廻をしたとしましょう。その生体エネルギーは合体した人間のメイン・コントローラーによってコントロールされ、その肉体に同化します。そして一緒に生活を送ります。ということは、その人が食事をすることによって生体エネルギーの“空腹という自分では満たすことの出来ない行為辛い想い”を取り除くことができるのです』
もう一つ、例を挙げてみましょう。
『過去に生きていた、ある音楽家がいたとします。才能は十分な程持ち合わせていましたが機会に恵まれず、実力を発揮するまえに病気で肉体を失ってしまいました。この音楽家が転生輪廻を果たし、肉体を持った人間に合体したら、たまたまその人は著名な音楽家でした。そのため過去に果たせなかった自分の夢が、図らずもここにおいて実現しました』
このような単純な例はごく希でしょうし、既にご承知のとおり、転生輪廻は一対一で行われるものではありませんので、こんなに旨くことは運びません。
しかし、これは他人ごとではありません。
皆さんの場合にも日常において起きている作用なのです。
皆さんが毎日行っている行動、考え方等によって、知らないうちに過去の人々の生体エネルギーを助けたり、困らせたりしているのです。
今あげた例は、これは良い方の事例ですが、それでは逆の場合はどうでしょうか。