☆「心」の基準は「進化した人類」の思考です
地球人も含めて宇宙に存在する生命である「人」の心とはいったいどんなものなのでしょうか。
チャネリング情報によれば、それはズバリ、生体エネルギーの「判断力の基準」であり「生命存続のための完全なる思考」であるとのことです。
人類という種の究極の進化段階においては肉体は必要でなくなり、思考能力を備えた純然たるエネルギー体という存在になっていくということは前のほうでお話しした通りです。
その存在を“光の人類”と呼んだり、解釈によっては“神”と呼ぶ事もあります。
この解釈が宗教の始まりだということです。
この「光の人類」の段階まで進化が到達すれば、本来の意味で「心とは生体エネルギーの判断力の基準」ということができます。
それについては、第二章でも詳しく説明いたしますが、「光の人類」まで進化が達した場合、人類の考え方の中心を占めるのは、物質的価値観ではなく、生命の存続上の価値観となります。
その場合、判断の誤りが即、生命の危機につながるという結果になるので、「心の在り方」、すなわち思考の正確性が必要になってきます。
地球上の人間の場合はどうでしょうか?
心とは「生体エネルギーの判断力の基準」となると、いままでお話ししてきたように、生体エネルギー=霊となった場合、「心」は霊の判断力ということになってしまいます。
または「心は霊の中にあるのか」ということになります。
でも地球人の場合、当然ながらそうではありません。
☆人間の心は肉体によって左右される
地球人類の発展段階では、地球そのものが物質の塊である以上、その上に存在人間は、物質である肉体が必要で、生体エネルギーだけでは生存できません。
これは繰り返しお話しして来た通りです。
従って、人間には物質的感覚が、生体エネルギーの判断以前に優先されます。
物質的感覚というのは、肉体が受ける感覚すべてを指します。
つまり、痛い、痒い、寒い、熱い、眩しい、臭い等々。いわゆる五感です。
これらの感覚が人間の判断に大きな影響を与えます。
また、人間は物質である肉体を持ち合わせているからこそ、その肉体を守ろうとする本能も併せ持っています。ですから人間が判断を下すとき、純然たる生命のエネルギーの法則だけによって結論を出すことは、生命のシステム上不可能だということです。
これに比べて進化が進むと「第六感」というエネルギーの判断が中心となります。ここが大きな違いです。
「光の人類」のように「生命の存続に関る完全な思考」は、地球上の人間には出来ない仕組みになっています。
心というものは、通常考えられているような特殊な存在ではなく、言ってみれば人間が判断を下すときの「基準の中の一要素」だということです。
まったくオドロキです。「心」は大変素敵なもののように感じますが、宇宙的進化を知ると「生存のために必要な基準」であることに気づくのですから……コペルニクス的転回です。
とは言いながら、地球上の人間も宇宙的な転生輪廻(宇宙転生)を繰り返し、遠い将来「光の人類」の段階に到達する可能性のある生物ですから、その中にある本能として、「物質に影響されない生命存続のための完全なる思考」のかけらを持ち合わせていることも確かです。
普通、地球上の人間は物質欲や名誉欲、そして先程のいろいろな感覚(五感=物質的に物事をとらえる感覚)に本来「純然たる生命存続の思考である心の要素」が加わりすべての物事を判断している訳ですが、とかく物質的な部分による影響が多いようで、間違いも多く犯してしまうのが真相のようです。
それが地球上の人間の特質だといってしまえばそれまでですが、そろそろ地球人類も本質的な「生体エネルギーの判断力の基準」であり「生命存続の完全なる思考」である「心」による判断を重視して、より高度な「人間らしい判断力」を持つ必要な時代に入ってきているのではないでしょうか。
チャネリングはそんなことを私達に語りかけているように思います。